これからもできれば(10/15)

2021年に公開された映画「花束みたいな恋をした」をプライムビデオでいまさら見た。
「見たいなあ」と思いつつも、「いつでも見れる」と思いながらずっと見ていなかった。

先週からはじまったドラマ「いちばん好きな花」が話題になっており、脚本家の生方美久さんがすきな脚本家である坂元裕二さんの作品だから、「ちゃんと見てみたい」熱が高まったから見るまでの行動に至ったんだと思う。

どちらの脚本家も、魅力は「リアルさ」と「共感」と「ことば選び」と「残酷さ」なんだよな。まあ、これはわりと、どこでも語られていることだとは思うけど、私の感想としても書こう。

 

まずは、公式サイトのあらすじの引用から。

参考:映画「花束みたいな恋をした」のSTORY

東京・京王線明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った 山音やまねむぎ (菅田将暉)と 八谷はちやきぬ (有村架純)。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。近所にお気に入りのパン屋を見つけて、拾った猫に二人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても、スマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるが…。まばゆいほどの煌めきと、胸を締め付ける切なさに包まれた〈恋する月日のすべて〉を、唯一無二の言葉で紡ぐ忘れられない5年間。最高峰のスタッフとキャストが贈る、不滅のラブストーリー誕生!
──これはきっと、私たちの物語。

こんな恋愛をまったくしてこなかったけど、恋愛のはじまりへの共感はわかる。

京王線ユーザーということもあり、「近所だなあ」みたいな場所もあった。

映画に出てくる「木村パン」では、つい最近クリームパンとチョコパンを食べた。

菅田将暉有村架純と同じ道を定期的に歩いていることを自慢したい。

調布の川沿いのマンションに、趣味趣向が合う大好きな彼氏とふたり暮らしって、なんともうらやましい。そんな青春が欲しかった。

別れの原因にもなっていた仕事への考え方は、数年前までの麦くんだったけど、いまはすっかり状況も変わって絹ちゃんに変わったな。

どうして社会人になると、すきだった映画や本などのエンタメから遠ざかってしまうんだろう。

どうして、ゼルダができる体力は失い、パズドラのようなゲームしかできないんだろう。

ただ、これは社会人が皆が皆、そういうわけではないよな。

心を破壊される出来事を仕事を通して味わってしまい、それどころではなくなった人がそうなっているだけなんだろうな。これはすこし鬱にも近い症状なんだろうか。

これからどんなに仕事しても、できればずっと、仕事もすきなことをして、夢を見る絹ちゃんの考えでありたいとか、そんなことを思った。

あと、なんとなく、今年いちばん好きになった彼が花火を楽しむ動画をうっかり見てしまった。